北海道旅行-2(2021/03/21~2021/03/29)


2.ひたすら北上(2021/03/22前半 新宿~仙台)

 さて、新宿に予定より早く着いた。今日の目的地は秋田である。パスタ新宿のすぐ下のフロアがJRの改札(新南改札)であり非常に驚いた。改札口にて旅行中1日分だけ使用する青春18きっぷに印を押してもらう(鉄道メインでの移動が8日間なので北海道&東日本パスでは1日足りなかった)。あっという間にJRの構内に入り、早く着いてしまった分どうするか考えた。事前に組んだ予定では、湘南新宿ライン東北本線経由で大宮まで向かう予定だったが、6時32分の埼京線の通勤快速に乗れば、埼京線乗りつぶしができる。迷いなく後者の方を選択した。E233系の硬い座席に心の中でブーブー言いつつ大宮に向かう。新宿始発であり、新宿発車時点ではまだ空席があるような感じであったが、池袋・板橋と通勤客が増え始めた。まだ7時前とはいえ、このご時世で大きな荷物を持った旅行客が通勤列車に乗車していることには少し罪悪感を感じた。列車は赤羽から埼京線に入り、東北新幹線と並走し始める。赤羽を出ると大宮まで途中武蔵浦和しか停車せず非常に優秀である。少し曇ってはいるが、朝日に照らされた荒川を渡り埼玉県に入る。

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埼京線から見た荒川

武蔵浦和を出た後ほどなくして大宮の地下ホーム21番ホームに到着。この列車は川越行きだが、立ってる人がほぼいなくなる位は降りたように思う。駅ホームで軽く撮影したのち、ここからは元の予定通り、東北本線でひたすら北上していくために東北本線のホームへ向かう。その移動中に一人の外国人の方にカタコトの日本語で「カメラかけてるるけど…」と話しかけてきた。一瞬訳が分からなかったが、たぶん写真に写ってしまってないか気にしているのだろうと思い、通勤快速に乗り込んだ後の写真を見せた。やっぱりそうだったようで、自分が写ってないことが確認できたら「ありがとう」と言って去って行った。駅ホームでの撮影には、写真に写りこむことを不快に思う人も多いだろうから、より一層気をつけたいものである。これより先は、来た電車に乗っても、乗り換えの関係で黒磯で結局同じ電車になることが分かったので、予定の列車を待つ間、朝飯を食べようと思った。駅ホームに駅そばがあったので月見うどん(きつねトッピング)をいただく。数分で完食。おいしかったです。

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 このあと、秋田まで途中新幹線を挟むとはいえ序盤からなかなかハードなのでグリーン課金してもいいかと思ったが、残念。Suicaを持ってきてなかったので駅ホームでは買えず、宇都宮まで車内で割高なグリーン料金を払うのもどうかと思ったので諦めて普通車へ。最後尾へ行き、立っている間は後ろかぶりつきをすることにした。E231系に乗り込み、仙台までひたすら在来線で東北線を北上!大宮でてからわりとすぐに住宅地というより畑が周りに多く出現し、その中を90km/hくらいの速さで飛ばしていく。もちろん、駅の周辺は住宅地が発達しており、位置的にも関東圏のベッドタウンとして十分機能しているように思う。東武鉄道伊勢崎線の乗り換え駅である久喜のあたりからは座席に座れるようになったのでロングシートに座る。そして、利根川の長いトラス橋を渡り、東北本線の随一の茨城県内の駅である古河に到着。

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2面4線の高架駅であり思ったより規模が大きくて驚いた。そして、次は栃木県に入る。東北新幹線と合流して小山に到着。小山は安い家賃で都心に素早く新幹線通勤できる地域として注目されているらしい。小山はまた両毛線水戸線に乗車する際に訪問したい。小山発車後、新幹線と並走しつつ、小山新幹線車両センターが進行方向左手側に見える。まだ9時ごろというのもあって保線車両くらいしか見当たらなかった。程なくして小金井に到着。今度は在来線の小山車両センターが右手側に見える。実際、小金井発着の運用が多く設定されている。新幹線の高架を並走したまま右手側に自治医科大学(尾身茂先生の出身大学)が見え、へぇこんな外観をしているんだ(こなみ)と思った。自治医科大学は全寮制で4年次から病院実習を行うなど色々な特徴があり、医師国家試験合格率が令和2年時点で9年連続全国1位の大学であり、自分にとって興味深いがここで触れるのはやめておこう。そして、宇都宮に到着。30分ほどの乗り換え時間がある。日光線のホームがモダンな装飾をしてあったのでそれらを眺め、宇都宮線205系600番台を撮影した後、黒磯行きのホームに戻る。

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宇都宮にて


なんと来たのは顔がおなじみの顔である205系600番台(元川越車両センター所属のY12編成)だった。中に入ると懐かしい感じの赤のロングシートが目立つ。座ってみると…なんだこれは。めちゃくちゃ柔らかい!また、車内に防犯カメラが設置されていた。さて、宇都宮を出て、鬼怒川を渡り宝積寺で烏山線と分かれ、駅周辺以外は田畑が広がる風景が続く。矢板を過ぎると森(というか茂み?)の間を抜け、遠くに山々が見えてくる。地図で調べるとこの山の向こうには鬼怒川温泉があるようだ。野崎を出て再び新幹線と合流。そして、新幹線の駅がある那須塩原を超えて次の駅が黒磯。新幹線が駅舎の上を走っている。この駅は、2017年10月中旬まで駅構内で直流と交流を切り替えることができたが、デッドセクション新白河側に移動して施設の簡素化を図った。ただ、駅構内には1本貨物が退避しており、機関車交換していた往時の姿をなんとなくだが目に浮かんだ。駅前に少し出たのち、駅構内に戻る。次の新白河行きが発車するホームはなぜかまだホームのかさ上げが終わっていなかった。そして、次に乗車するE531系が入線。ホームと段差がある。出発直前に車内放送で、電気が消えるという放送があり、その後すぐに発車。新しい車両なのに車内照明が消えるのは意外だった。ポイントを渡り終えた後、デッドセクションが見え、交流区間に入る。そして、復電し加速し始める。

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黒磯のデッドセクション標識

これまでの区間とは打って変わり、白河越えの区間に入りなかなか勾配のある区間を走行する。人家もめっきり少ない。ここで完全に関東圏から抜けるんだなと実感できた。たった23分の乗車ののち、新幹線と合流し新白河に到着。写真のように、車止めを挟んで、E721系が停車しており、同一ホームでの乗り換えができるようになっていた。

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E721系ボックスシートに座ると新幹線からの連絡の関係で数分遅れるという放送が入った。3分遅れで新白河を出発。新幹線と分かれ白河の市街地に入る。白河駅では進行方向左手に白河城が見えた。ここからは、また平地を走る。須賀川のあたりから郡山に近づくにつれ、乗客が増えてくる。難読駅安積永盛(あさかながもり)でいわきからの磐越東線と合流。先頭車両に乗っていたのだが、立ってる人で運転席が見えないくらい混雑している。郡山の手前ではまず、郡山の貨物ターミナル駅が見え、その次に郡山総合車両センターが見えてくる。郡山を走行していないはずのE657系の姿が見えた。その後まもなくして、有名な解体線が見える。特にこの日は何も解体していないようで、オレンジの重機が2台佇んでいた。そして、郡山に到着。東側にはまだ車両センターの留置線が広がり、磐越東線のキハ110などが留置されている。2021年のダイヤ改正までは、郡山で乗り換えが必要だったが、ダイヤ改正後は福島まで直通となった。ただ、福島から仙台まで快速シティラビット1本で行くことできていたものが、白石で乗り換えが必要となってしまのだが...。郡山で3分停車した後、福島に向けて出発する。磐越西線と分かれ、さらに直進をし続ける新幹線と分かれ少し西の方へそれて本宮方面へ。睡眠不足の睡魔が少し来たので、駅間は寝て停車するごとに起きるのを数回繰り返して本宮に到着。本宮では橋上駅舎化工事をしているようであった。本宮と杉田の間では上下線が少しわかれ、上り線の跨線橋から上りの列車を撮影している人が見られた。福島県を代表する城下町の二本松をこえ、福島大学前にある金谷川(駅名標福島大学の写真付きの物が使用されている)に停車。とはいえ、まだのどやかな風景で福島の近くに来ている感じがしない。新幹線のトンネルの出口の横を通り過ぎてようやく周りが開けだし、南福島に到着。駅到着前になっても住宅地が続き、あれ?となっているところに大きな建物が見え程なくして福島に到着。県庁所在地なのに高層ビルが全然見当たらないのが意外だった。ただ、駅自体はそこそこ規模がでかい。改札口で駅スタンプを押し、ちょうど米沢行きの719系5000番台が入線していたので撮影。奥羽本線は福島から新庄まで新幹線がミニ新幹線方式で乗り入れていて、標準軌に改軌されており、車両も標準軌台車を装備した719系701系が使用されている。実は、これに乗車して秋田まで奥羽本線で行っても、秋田に同時刻に到着でき、在来線で福島~米沢を乗り通す機会は少ないことからかなり悩んだのだが、奥羽本線はすでに完乗していたため今回はあきらめることにした。

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719系米沢行き(隣の線路と比べて線路幅が広いことが分かる)

そして、701系の白石行きに乗り込む、2両だが割と人も乗っていて座れなかったので一番後ろで後ろかぶりつきをすることにした。乗客の中には自分と同じくらいの年代の旅行客も数人おり、話を聞いているとどうも18きっぷで松島まで行くようだ。福島出発後、奥羽本線そして阿武隈急行線と分岐。途中の伊達という駅が東北に入った感を出してくれる。また、新幹線と一旦は離れるものの再び並走し始める。ここまで来て改めて感じたのは、他のどの新幹線とその並行在来線と比べて、東北本線東北新幹線はかなりの距離を並走しているということだ。

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途中でE5系とすれ違ったが、この時は2月中旬の東北の地震の影響で徐行運転をしていたためか、200km/hくらいしか出ていないように感じた。途中山の谷間のあたりを走行し、周りが開けた場所に出たかと思うと白石に到着。先述の通り、このダイヤ改正で乗り換えが必要になった。新幹線の白石蔵王駅はここから1.5km弱離れたところにある。4分で対面の乗り換えしたのち発車。今度も701系である。ほぼ乗客はそのまま乗り換えただけなので席は埋まってる。仙台以降はたぶん座れると思ったので、ここからも立って後ろかぶりつきを堪能することにした。しばらくは、白石川に沿って走る。船岡ではED71と旧客が静態保存されていた。また、船岡は桜の景勝地で川沿いに桜(一目千本桜)を見ることができた。そして、上下線分かれたかと思うと、福島で分岐した阿武隈急行線がやってきてそのまま3本(正確には2+1)の線路で白石川を渡り槻木に到着。白石川はその後すぐに阿武隈川に合流する。

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白石(左) 槻木にて阿武隈急行8100系(右)

槻木には写真のように阿武隈急行のホームがあり8100系が停車していた。そして、次は常磐線と合流。またまた3線になったと思ったら、日本製紙岩沼工場からの専用線と合流して、複々線みたいに。なかなか迫力がある。そして、岩沼に到着。館腰の次は名取。ここで、仙台空港アクセス線と合流。筆者は前北海道に行った際、急行はまなすから東北本線(3セク化された区間も含む)をひたすら乗り継いで仙台空港に向かったので、これで利府支線以外完乗!新幹線が見えてきたら名取川を渡りそのまま高架線に。流石は東北一の都市仙台。名取川渡ったあとあたりから都会感がしている。

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太子堂駅 仙台方から

高架駅の太子堂、長町で乗客がどんどん乗車してくる。その後、地上におりて仙台駅を避けて通る貨物線(大阪や東京と同じような感じ)と分岐し、新幹線の高架の横をしばらく走行する(結構距離ある)と信号の関係でいったん停車。そして動き出すとまもなく到着の放送があり、終点仙台に到着。次の乗り換えまで30分あるので、ここで遅めの昼飯を買う。

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 今回はここまで。まだまだ続きます。最後まで、お読みいただきありがとうございましたm(__)m。